引っ越しの日
古いお家に見学に来た時、まだ、お住まいされていて、綺麗にされていたので、そのまますめそうだった。
他の空き家にも見に行ったけど、同じ値段では大抵天井に穴があいていて、屋根をなおさないと住める状態ではない。
そして屋根をなおすには結構お金がかかるのだ。
なので、なるべく出費を抑えたい私はとても気にいった。なんといっても今人が住んでいる。設備的にちゃんと住めると言う安心感があった。
けれども引き渡しまで少し時間がかかってしまって空き家期間が出来てしまった。
丸4ヶ月だ。
空き家になって、家財道具もなくなったら、家って本当にすぐさびれる。
あれ?こんなにボロかったっけ?が、正直引越しの第一印象だった。
そしてリフォームは自分でしなければならないので、まず、掃除。
これがまたホコリがスゴい。4ヶ月分の埃と、押入れの中には何十年分?の埃が。
とりあえず水道を開栓すると、ザーザーと水音が?近くに川あったかな?
いやいや、どつか水漏れしてるやろ!
音のする家の裏にまわると、給湯器から盛大に水が吹き出してる。
給湯器の水栓をしめてもチョロチョロ流れて
完全には止まらない。
ダンナが、給湯器を開けてみると、銅管が中で破裂していた。
ええ〜どうすれば?
お風呂入れない。ていうか水も垂れ流し?
どうしようもなく、水道を閉栓。
引っ越しの1日目にして心折れる。
その日はそのまま、元の家にトンボ帰りとなったのでした。