日本の気候を甘くみてた。

一人での移住の初めての夜。

給湯器が壊れているのでお風呂は無しで寝袋に入る。移住前から寝る時は寝袋なのだ。

少し冷えてたのでいつもより一枚多めにきこんだ。

誰もいない家、天井にいるだろう獣、ビシバシ盛大になる家鳴り。どれも気になって寝れないんじゃないか、とドキドキする。

電気消すの怖！でも明るいと寝れない。なので電気をつけて顔にタオルをかけて寝る事にした。

不安をよそに目を閉じて10秒で即寝。

しかし、誤算はこの後起こる。

2時か3時頃だろうか、スーっと目が覚める。

え？え？

寒い！寒い！寒すぎる！あまりの寒さに目が覚めたのでした。

寝袋の上に毛布をかけて、その上にコートをかける。ひとまずそれで寝る。

けどまたすぐに目が覚める。寒い！何か下から冷風が吹き上げてくる。上からかけてもダメだ、下をガードしなければ。だが敷くものを何も持って来ていない。

そもそも今まで寝袋の下に防寒を施すほど寒い夜を体験した事がない（室内で）。真冬でもだ。今もう4月だし、かぶる毛布だって念のため一応持って来ただけ。嘘だろ！真冬より寒い！昼は普通だったけど？1日の気温差すごすぎひん？

そうしてガタガタ震えながら朝を迎えた。

ダンナに電話する。

寒いから冬服取りに帰りたい。と言う訴えに、ハイハイ、さみしいんやな、がんばりぃ。的な反応。

絶対信じてない。本当に寒いって！

元家は隣の県だ。3時間もあれば余裕で着く距離なのにこんなに違うとは。

本当に日本の気候をあなどってはいけない…,

ちなみに2日目は厚着した上にコートを着て寝袋に入り、下には段ボールをしいてみたが一時凌ぎにしかならない。

結局布団と厚手の毛布と冬服をゲットするまで眠れない日々は続いたのでした。